消化器・乳腺内分泌・小児外科外科学講座 教授挨拶
外科学(1)教室は1979年に初代教授中川原儀三先生の下、外科医師育成のための医学生の教育ならびに医療の進歩・発展を支えることを目標として歩み始めました。1998年7月からは第二代教授山口明夫先生が教室を主宰され、臨床・研究・教育におけるボトムアップが成され、2016年4月1日より、私、五井が本教室の教授職を拝命致しました。これまでに培ってきた考え方や技術を礎として、医療の変化に対応すると共に、高難易度手術、高難治性手術、最新手術を提供し、世の中に貢献できるように努力を重ねて参ります。
本教室は消化器、乳腺内分泌外科の疾患の診療に従事しており、上部消化管部門、下部消化管部門、肝・胆膵部門、乳腺内分泌部門で構成され、良性疾患から悪性疾患、救急疾患の手術の他、化学療法、緩和医療、臨床研究、基礎的研究など標準治療から最先端医療の実施に加えて新規治療法の開発にも取り組んでいます。全ての部門において、優秀なスタッフで構成されており、治療成績は全国平均レベルを優に超えております。患者さん一人一人をよく診て、考え、最高の治療を積み重ねた地道な努力の結果でもあります。すなわちきめ細やかな指導により、診療能力、手術手技がしっかりと獲得できる充分な修練(症例数を含め)が可能な体制が整っており、地域、国内、海外の第一線でリーダー的な医師となること、さらに倫理観を兼ね備えた人間味のある医師を育てています。
加えて現在は外科医を志す女性医師が増えております。福井県は全国でも共働き率が高く、教室自体が女性医師の就労に関し、各状況に応じて柔軟に対応するシステムも構築しております。
一人一人の患者さんを幸せにするには仕事を心から愛する熱意と笑顔が必要と考えています。さらにはお互いコミュニケーションを取りながら助け合い、働きやすい環境の下、世界水準での外科治療、基礎・臨床的研究など多岐に亘って医療の進歩・発展することを決意に舵取りをおこなっています。